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日々の萌語りとSS
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「自由落下」(黒サガムウSS)に関する蛇足つぶやきです。何ということもないですが、一応たたんでおきます。




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立冬も過ぎて冬も本番ということで、久しぶりに趣味の黒サガムウ。
書きたいことを書きたいだけ書いただけの作文。「裏をかえす」お話。


自由落下(黒サガムウ) を読んでみる



*拍手ありがとうございました。
タイタンは皆(同僚)の前というのがあまりにもあんまりな羞恥プレイでしたね。(笑)貴鬼の「天翔ける黄金の羊」場面、すごく見たいです!

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久しぶりにSS更新しました。
長期間、書きかけては放置していた不良債権の黒サガムウです。いつもながら薄暗くてすみません。ホラティウスは「命短し、恋せよおとめ」という話です。
読んでみるという方は こちら「Winter Solstice 冬至」 (黒サガムウ)

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サイト開設一ヶ月記念・挑戦作を書いてみました。(ぬるいですがR18描写ありますのでお気をつけ下さい)


***

その日はいつもより時間があったので、ハイランドの北にある氷食湖へと足を伸ばした。
 
 
北国特有の冷たい色の高い空の下、ヒースに覆われた丘陵やV字渓谷が重なり合うようにどこまでも続いている。
これは大昔に大きな氷河が大地をえぐり取り、流れていった跡だ。そういう目で見ると、大きな塊がこの地を砕き押し広げ無理やり通っていった痕跡がはっきりと見てとれる。
そして氷河が去ったその後はLochと呼ばれる数多の細長い湖がある荒地となった。
 
 
12月のハイランドではまだ昼の3時なのに辺りはすでに薄暗く、身を切るような冷たい風が吹きすさんでいる。
 
伝説の怪物が住むといわれる湖。
確かにこの深くいかにも冷たそうな暗い水の奥には、なにか人の知らない生き物がひっそりと隠れ住んでいても不思議ではないように思える。
水の透明度は高いが、それもすぐに底知れぬ深さを感じさせる暗い闇に溶け、湖の底が果たしてどの程度深いのか、全く想像がつかない。
 
この底知れぬ湖の奥に怪物が住んでいるのか。
人の心と同じように。
 
 
しかし20世紀の科学は怪物を消し去ってしまった。
この湖の冷たく透き通った暗い灰緑の水は、底知れぬ闇を溶かしたものではなく、プランクトンなどの微小生物が少ないためであることが分析された。
そして徹底的なローラー作戦と、ソナーによる調査。
神秘の湖はひっくり返され、ふるわれ、隅々まで照らし出されて、もはやいかなる謎も生息できないまで解剖されてしまった。
 
 

遠くどこまでも伸びていく細長い湖面を見渡しながら、瞳に侮蔑をうかべた彼が言う。
「馬鹿な話だ。全てをはっきりさせようとするあまり、結局は全てを失うことになったのだ。怪物がいない湖などに何の魅力がある?」
彼は荒々しく身を翻すと、湖を見下ろす今は廃墟となった古い城に続く階段をどんどん上っていく。
私も慌てて彼を追う。
 
彼は砦の天辺に着くと半ば瓦礫となった城壁に腰を下ろし、背中を壁にもたせかけた。
私は彼の開いた足の間に座り、彼に軽く寄りかかる。
彼は自分が着ていたインバネスコートの中に私をすっぽりといれる。
そのまま二人で北海からの身を切るような風に吹かれながら冷たい湖を眺めた。
 
 
 「・・・髪が伸びたな」
私の髪に顔を埋めていた彼が呟く。インバネスコートの袖の穴から腕を出すと、自分の髪を縛っていた髪紐をとく。
その紐で私の髪を器用にまとめて結ぶと、片側に流す。
「これで邪魔にならない」
「・・・私には別に邪魔ではなかったですよ。むしろ結ばれると首筋が寒いのですが」
彼はクッと喉の奥で笑う。
「すぐに寒くなくなる」
そしてぐっと私を自分に引き寄せると、そのままその手がインバネスコートの下で動き出した。






*以下、大人シーン(といっても大したこと無いです)に挑戦してみました。
ぬるいです。その手の描写に抵抗が無く、生暖かく見守ってくださる方はお進み下さいませ。

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