(黒)サガムウが、宿命的過ぎて好きすぎるんですが。
少年サガは聖域を護る聖闘士としてめっちゃ頑張っていました。けれど結局、次期教皇に選ばれたのはアイオロス。(しかもロス自身が「は?俺ですか??」と、サガと張り合う気も無かった感じだったのが余計辛かったでしょうね。)
更に、他の聖闘士にはスペアがいませんがサガにはカノンという控えがいる。それってつまり「自分は退場確実っていう評価?」と、さぞモヤモヤしたことでしょう。
その一方で、自分がいる限りカノンはずっと日陰者。
こんな不安定でダブルバインドな状況にいたら、それは黒が出てくるのも無理はないと思います。
一方、(仔)ムウ様と言えば。
唯一の修復士で教皇の愛弟子で第一の宮の守り手。これほどまでに特別で揺るぎない絶対の存在は、他にはいません。無敵の輝き。
だからサガにとって、
ただ存在するだけで特別で唯一無二だった仔ムウ様がどれだけ憎らしかったかとか、
だけどそういう仔ムウ様だけがサガの闇(含・悪事)を知っているなんてどれほど気になる存在だったかとか、
そのくせサガには、仔ムウ様が聖域内で特別な立場にいるためにどれだけのことに耐えなければならないのかを理解し共感することができるとか、
もう、どう考えてもサガとムウ様は特別な関係にならざるをえないですよね!!
サガは、ムウ様が自分の悪事をばらさないことについてぐるぐる考えずには居られなかったと思います。童虎が沈黙を守っていたのは多分老獪な戦略的なものだと警戒していたでしょう。が、ムウ様がなぜ自分を告発しないのかが分らない。
正面から反抗的で、呼び出しにも応じない。そのくせ12宮の闘いに向けて事態が動き始めても、サガが悪と知っている筈なのに積極的には動かないアリエス。
こんなことされたら、サガはもうムウ様があらゆる意味で気になって気になって、しょうがないですよね。アリエスの真意はなんなのか。
けれどサガは、童虎には刺客として黄金聖闘士のデスマスクを送ったけれど、ある意味童虎より公然とサガに背いているムウ様には懲罰の手を差し向けませんでした。
監視縛りで動けなかった童虎とは違って、ムウ様の反抗は、聖域=教皇の権威を揺らがすという意味でも看過できなかった筈なのに。
デスマスク達教皇派にもアリエスを見逃していることの言い訳がたたないでしょうから、ムウ様を好きにさせておくのはサガにとってかなりのリスクの筈。
ということからも、やっぱりサガはムウ様に訳ありというか、要するにかなり特別な想いを抱いてたとしか思えないのですよね。
サガにとって、ムウ様に惹かれてしまったのは本当に想定外というか、自分でも非常に厄介なことになってしまったと参っていたと思うのです。偽教皇として計算ずくで動いていた筈なのに、よりによってシオンの弟子を愛してしまった。
だから、想いを振り切ろうとも抑圧しようともしたでしょうし、逆にムウ様に仇討されて全てが明るみに出てしまえとも思ったでしょうし、ムウ様の存在を消してしまいたいとも思ったでしょう。
しかも、どう考えても幸せになるルートが見えない。
でもそういう理性とか損得勘定とか計画とかそういうものの対極にあるのが、人を好きになることですよね。全部わかっていても惹かれずにはいられない。
という、宿命的なサガムウ。
帰宅時にふと見上げると、夜空に明るくふたご座が輝く季節ですね。
明るい星が二つ並んで輝くふたご座は、昔から世界各地で
ふたごや兄弟姉妹、親子の星と見られてきたそうです。
黄道十二宮ふたご座は、ギリシャ神話の仲良し双子・カストルとポルックスですが、
明るい2等星の兄カストルは普通の人間で、
1等星の弟ポルックスはゼウスの血をひいて不死身です。
弟の方が明るいんですね。
確かにカノンのほうが正直黄金聖衣似合うと思います。
サガは黒光りする冥衣でぜひ!
しかし、双子座の兄星カストルには大きな秘密が・・・!
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カストルは肉眼では1.6等星の1個の星にしか見えないのですが、
実は、似たような明るさの星二つからなる連星なのです。
しかも420年の周期でぐるぐるしてるこのふたつが、それぞれ連星!
更に。
近くにある伴星カストルCも実は連星なので、
双子座の兄星はなんとじつに六重連星系という超複雑な星・・・!!!
サガ、単なる二重人格どころではなく、実はどれだけ複雑なのかと!
そして、ふたご座弟星は見た目どおりの普通の明るい一等星。
そこがまた最高!(天体と解釈一致)
自分もサイトではなく簡単に作品をアップできるPixivを使うようになりました。
萌え語りの場としてのブログも停滞気味。
それでも個人サイトって好きなんですよね。自分の、あるいは誰かのお家みたいで。
SNSなど公共の場では憚られる妄想も、自分のサイトならNo problem!
とはいえサイトをメンテしていくのは面倒で、自分もPCを新しくして以来、FTPソフトもインストールしておらず、すっかり放置状態になっていました。
「今時、個人サイトなんて見てくれる人いるのかな。もうサイト消しちゃおうかな」
そんな風に思っていたのですが、思いがけず拍手やコメントを頂き、今とても嬉しい気持ちです。
サイトを残しておいて良かった…
(以下、拍手お礼を折りたたんでおきます)
現実運用上では教皇に選ばれなくたって無問題。むしろ、アイオロスをアドバイスと言う名で影から操る宰相や黒幕みたいな立場にだってなれる。影の実力者の方が、実際はむしろ権勢をふるいやすいかも。
けれどサガにとっては、正々堂々と選ばれた「教皇」として君臨するのではないと意味がない。
無印を読む限りではサガは教皇位そのものに執着しています。アイオロスを傀儡にしちゃえばいいと思いつけないほどに。
だから、そんなサガがムウ様を好きになって、それを自分に認めるのは大変だっただろうなと思います。
サガは自分の出自に強い誇りと自覚があったことでしょう。ヨーロッパ文化の揺籃であり歴史ある聖域の系譜を受け継ぐギリシャ出身。まさに正当中の「正統」な聖闘士です。
それに対しムウ様は辺境のオリエント・ジャミールの出身。
8歳も年下のちびっこで、なにより自分を認めなかったシオンの愛弟子のアリエス。
しかも当のムウ様が、サガにとって文字通り聖域であり、よって立つ規範であるサンクチュアリに反旗を翻してジャミールに籠っているのですから、こんな相手に惚れてしまうなんて、サガとしてはありえないかったでしょうね。
でも、自分と違う人間に惹かれるっていうのは恋の基本ですからね。
遠くから来たムウ様、自分の言う事をきかない、聖域に逆らうムウ様は、サガにとって惹かれてやまない魅力の塊だったでしょうね。
脳内では、黒サガってムウ様のことが好きすぎるんだけど、自分のやらかしたことから(シオン殺害など)、絶対ムウ様に愛されるはずないって思ってるんですよね。黒サガ内の白サガに至っては、自分にはムウ様を愛する資格などない、ましてムウ様に愛され幸せになどなれる身ではない、って。
だけど、黒白サガは誇り高いので、自分のムウ様への思いは否定しないんです。むしろムウ様への思いゆえに自分の足元が危うくなることすら構わないほど。
聖域の招集に応じないアリエスのムウ様は、聖域の政治的にはどれほど迷惑で看過できない存在だったことか。でも、偽教皇サガはムウ様の勝手を黙認しているのです。アテナを頂点とし、地上の代行者たる教皇として、厳格な序列のもとに実力者たる聖闘士を管理・統制している聖域において、そのような例外を認めることが、どれほどのトラブルの要因となるか。うお座やかに座は進言に及んでたと思います。
でもサガは、「捨てて置け、何もできはしない」な~んて言って胡麻化してたわけですが、
それもこれも、全部、ムウ様が好きすぎたから。
何もかも自分の計画通りに進めてきた地上代行者・偽教皇のサガ。そしてその役割を十分以上に果たし、聖闘士達から認められていた偽教皇サガ。そんな実力者のサガなのに、ムウ様の事を好きな気持ちだけはどうにもならない。そして、ムウ様もサガの思う通りになど、なってくれない。
でも、ムウ様側もサガが大好きなんですよ。そのことは「誰よりも苦しんでいたのはサガだったのかもしれない…」なんていう、ハア?な発言にも漏れ出ています。ムウ様はサガの事を憎んでいるだけではない。それは原作描写からも明らかだと思います。
ですが、いわば両想いのくせに、なんでこんなに
面倒になるんでしょうね、特にサガ。
それ程までに罪の意識は強いんでしょうね。
サガにとっては、ムウ様に受け入れられることは許しであると同時に糾弾でもある。ののしられた方がある意味、楽。でもムウ様が好きすぎるので、その唇から漏れる言葉を求めずにはいられない。自分の治世を揺るがす不穏分子なのに、ジャミールで好きにふるまわせている。
本来のサガは自制心の強い優等生だと思います。黒サガになっても、理性的な部分はしっかり感じられる。でも、それでも。
波にさらわれるように、head over heels で真っ逆さまに落ちるのが恋なんですよね。
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