日々の萌語りとSS
海のカノンは精神的に随分幼いところがありましたが、すごいなと思うのは、自分を人間の手では開けられない牢に閉じ込めた兄をそれでも慕っていることです。
原作によると、スニオン岬後にサガとカノンが直接顔をあわせたのはハーデス十二宮編アテナ神殿で例のあの剣を手渡したときだけ。
双児宮のときは会話こそしたものの、決して自分の心情やスニオン岬の件云々の話には触れていません。つまり一切文句や愚痴を言っていない。
その上で兄の心の内を思い、最後には自分が死ぬと分っていてもサガにあっさりジェミニを返します。サガの死後でさえ、カノンにとって双子座の黄金聖闘士は兄なんですね。
こういうカノンは、確かにブラコン要素があるのかもしれないですが、とても心の強い人だと思うのです。不遇な境遇でどんなに歪んでも不思議では無かったのに、明るく公平で強い。
個人的には、私は造形上の虚構パッケージとしての不幸な生い立ちとか優秀な兄と兄弟の相克等々によるその手のコンプレックスやトラウマには感度が鈍いのですが、カノンはそういうのがあまりみられないところも魅力的です。
カノンはきっと兄が優秀なのが素直に嬉しかったんですよね。スニオン牢に閉じ込められても、本気で兄弟喧嘩しても、最後の最後は兄弟の絆は切れないと信じているというか。
そういう、根本的な人間に対する信頼感がカノンを明るく強くしているのではないかと。
そういう、根本的な人間に対する信頼感がカノンを明るく強くしているのではないかと。
やり直すことを知っているカノン。だから這いつくばって許しを請うことができたのだと思います。
冥界のカノン無双はほんとにかっこよかったですよね///
冥界のカノン無双はほんとにかっこよかったですよね///
そして、カノンとムウ様は聖闘士の筈なのに、聖闘士らしくあれなかったという鬱屈/後悔が共通してるんじゃないかと思います。聖域とアテナを守るためこその自分の存在だったのに、それを存分にはできなかったと。
それにムウ様とカノンは、サガの被害者として話もあいそう。
そういう風に互いの立場や心情を理解/共感できるけれども、カノンとムウ様はお互いの間には過去のしがらみが無いので、聖戦後に二人で「新しく」始めることができそうですよね。
そういう風に互いの立場や心情を理解/共感できるけれども、カノンとムウ様はお互いの間には過去のしがらみが無いので、聖戦後に二人で「新しく」始めることができそうですよね。
ということで、な~んだ、ムウ様、カノンとの方が幸せになれそうだよ、面倒くさいサガはやめときなよ、初恋は実らないものだよ、という結論に達してしまいました。
…だけど今書こうとしてるのはサガムウなのに!! orz
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中羊受および双子・獅子・シベリア師弟などについての妄想が渦巻くコキュートスです。
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