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日々の萌語りとSS
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毎年早春になると思いだすのは「早春賦」。
この歌って、なんだかジャミールムウ様っぽいですよね。(特に1番)

谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず

屹度ジャミールムウ様は、毎日聖域のある方の空を見上げていたと思うのです。
でも、まだ春はみえない。時は来ない。

さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空

遂に、と思っても、まだか、と思っても、やっぱりいつか来るはずのその日が来る兆しはまだ見えない。

聞かばせかるる胸の思を
いかにせよとのこの頃か 

なんだかムウ様は、待つことに慣れ過ぎてしまって、いろんな気持ちを自分の中に封じ込めてしまっているところがあるように思います。そして待っている間にいろいろ考えているのだろうな、と。


この「早春賦」が、当時の曲にしては曲想そのものは明るい感じなのは、モーツァルトの「春への憧れ(5月の歌)」に強い影響を受けているからだそうです。
でもロココのモーツァルトがあくまで春の訪れの喜びを明るく歌っているのに対し、「早春賦」は時を待って、わきまえて、じっとこらえているというのが何とも東洋的・日本的心性で、ムウ様っぽいな~と。

聖域の闇を正し、アテナを迎え、聖戦を全力で戦う。その日のために今はじっとこらえて、雪降る寒さの中雌伏して時を待つ。

でも原作描写的には、ムウ様は憎いサガなんか追い落として木端微塵にしてやる!!と思ってるようにはどうしても読めなくて。その辺の様々な感情が交錯する微妙な感じが、ムウ様の複雑な魅力だと思います。


Sehnsucht nach dem Frühlinge

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