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日々の萌語りとSS
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個人の妙な妄想です。仔ムウ様、少年サガにはちみつを食べさせてもらうの巻。



ムウ様は過酷なジャミール育ちなので、きっと甘いものが好きだろうと思っています。バリエーションの限られた食生活、水分とエネルギーの意識的補給が必要な高地、そんな環境では甘いものは嗜好と実用を兼ねたご馳走&ご褒美に違いないかと。

でも、さらにさかのぼって、幼いころ数年過ごした聖域での甘いもの食が、原体験にあったりしてもいいですよね。
サガにギリシャのはちみつとか食べさせてもらっていて、その味覚的にも感情的にも甘やかな記憶が、成長ムウ様が甘いものを美味しく食べる時、心の底をかすかによぎるわけです。


仔ムウ様が小さなお口であーんして、サガがはちみつをなめさせてくれる訳ですが、やはりここは、少年サガがはちみつをきれいな指ですくってくれて、仔ムウ様ははちみつがついたサガの指を小さなお口で無心に舐めるというのを希望。

甘み=砂糖というのは一種のドラッグで脳内麻薬が出るそうですが、きっと少年サガも仔ムウ様も、なんだかよくわからないけどすごく甘い気持ちを味わっていたと思います。

そして少年白サガの方は年長な分だけ、舐めさせている内になぜかどこか後ろめたい気持ちも覚え始めたりしつつ、潔癖なだけにそんな背徳感を覚えていること自体を否定して気づかないふりをしたり。



***

静かでひっそりと冷やかな宮の薄暗がりで、ムウは一心にサガの指を舐める。天井の高い大理石の建物に小さく、ムウの柔らかな舌が立てる音が響く。サガの指に巻きつくあたたかく小さな桃色の舌。

「もう一口食べるかい?」とさりげなく言ったサガは、自分の声がいつになくかすれているように感じた。
ムウがこくんと頷くと、サガは心のざわめきを感じつつ、前より沢山、たっぷりとすくってやる。
(だって、ムウはこんなに小さいのに今日も厳しい訓練に耐えてたんだから、このくらいのご褒美があって当然だ・・・)

サガはそれは自分自身への言い訳でもあることに気づかないふりで、小さな口を大きくあけたムウにとろりとした黄金色のはちみつがついた指を、今までより深く咥えさせた。




***

というような妄想。


はちみつとか、東地中海文化圏(ギリシャ~トルコ)の甘い物の、脳天がくらくらするような甘さは 刷り込み=餌付けにぴったりだと思ってます。
色々本格的の手前の、無自覚/自覚のはざまに揺れる少年サガ仔ムウ様はいつでも別腹~


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中羊受および双子・獅子・シベリア師弟などについての妄想が渦巻くコキュートスです。
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