go☆kanから始まる恋じゃない

(黒）サガムウ虹といえば、伝統的にジャミールのムウ様をサガが弄び、ムウ様はサガを憎むけれども抗えないとか、憎みつつもほだされるというのが割と多かったように思います。

そこで、自分ちのサガムウは何故｢強姦から始まる恋」じゃないのか、考えてみました。(以下、妄想謎考察）

結論から言うと、本来のサガはハーデス編の灰色サガなんじゃないかと思うのと、十二宮編の黒サガからはそういうある種の繊細さを感じないのと、年齢差なのかなと思います。

アリエスでありシオンの弟子であるムウ様に対して、白黒サガは色々複雑な思いはあったと思います。でも、13年前の時点でそれを直接ぶつけるにはムウ様が幼すぎました。15歳サガにはプライドもあったと思うので(プライドが無ければ教皇の座に執着しない）、7歳の子供相手に本気でこじれることはなかったのではないかと。

むしろ逆恨みだとしても、怒りや憎しみをぶつけるとすると、やはり対等なライバルのアイオロスと、ロスリア兄弟ですよね。自分とカノンの兄弟の立場を考えれば、ロスリア兄弟はあまりに恵まれていますし。

ということで、サガはアイオロスに汚名を着せて追い落としてしまいました。(ロスサガ要素がてんこもりですねえ）

そして、灰色サガが本来のサガだとすると、アテナの聖闘士としての意識が強く、頭もいいでしょうから、任務やなすべきことや大義を考えて、怒りにまかせて弱いものを蹂躙するよりも、自分の負の感情はある程度コントロールするくらいのプライドはあったのではないかと。

自分を選ばなかったシオン＝聖域に対しては怒っていたでしょうが、シオンに対する復讐を果たした今となっては、ムウ様をいためつけるよりも、むしろ聖域を立派に運営して地上の愛と平和を守ることを完全にすることのほうが、サガの自意識にとって満足度が高かったと思います。「お前達は俺を選ばなかったが、見ろ、俺はこんなに上手く教皇ができるじゃないか。地上守れるのは他でもないこの俺だけだ！」

その聖域運営プランの中で、かなり年下のムウ様は憎いアリエスであるというよりも、世界で唯一の修復師と言う役割の方が重要。

そして、黒サガは、さんざん今までブログに書いてきましたが、車田漫画をみるにかなりさっぱりとした果断な気性のようです。弱さや執着に通じるごちゃごちゃした理屈を感じないんですよね。好奇心で一回くらいはムウ様を強姦したかもしれませんが(←）、そんなに執拗にムウ様に執着するような粘着質には思えません。

欲求と言う意味では、最高権力者なのですから、小姓でも伽でも望めばなんとでもなったでしょうし。

あとはもう完全に妄想なのですが、「神のようだといわれた聖域時代のサガは、ちびっこ黄金達の面倒をよくみて可愛がっていた」と脳内設定しているので、ちびっこ時代を知っているムウ様にそこまでひどいことはしないと思うんです。ムウ様に直接うらみがあるわけではないですし。

となると、黒サガがムウ様にひどいことをするとすれば（定期的に乱暴など）、それはムウ様の方が黒サガに対して挑発的だったからだと思われます。態度が悪いとか、反乱を企むとか、童虎と組んで黒サガの失脚を狙って暗躍するとか。

でも、原作ムウ様は雌伏する抵抗勢力と言うより「傍観者」なんですよね。決して黒サガに対して敵対的ではありません。

黒サガ側にしても、ムウ様が公式な呼び出しに応じないのを放置しているわけですから、ムウ様の反抗をそこまで深刻にとらえているとは思えません。どうしても呼び出しければ、力づくが可能だった筈ですし。

ということで、そんな黒サガがジャミールに通い続ける、あるいはムウ様を秘かに定期的に教皇宮に連れ込むとなると、やっぱりそれは「愛」に違いないと。

最初は修復師とアリエスを育てないまずという戦略的な理由や、師を奪ってしまった仔ムウ様への責任感（これは妄想）だったと思うのですが、それがムウ様の成長と共に気持ちが変わっていって。

という具合にムウ様の｢誰よりも苦しんでいたのは～」発言や、ハーデス編の白羊宮前でのいちゃいちゃ（はあと）に続くんですよね。

でもですね、ここまでは一応｢考察」に基づいているんですが、完全なる妄想だと、やっぱりサガは最初からムウ様が好きなんですよ！

少年白サガにとっては幼いムウ様は強く清らかな天使。自分が失ってしまったもの、あるいは最初から持つことができなかったものを持つ至高の存在…！



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