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日々の萌語りとSS
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先日誘われてこんなものに行ってみました。EU大使館後援の世界のアニメについて考えるトークイベントみたいなもの。
  
というのは「アヌシー国際アニメーション映画祭」(LoSプレミア上映)も話に出そうで、LoSは世界市場で勝てる目はあるのか(そして☆矢大ヒットからのLCの3期が作られるとか、Ω続編やDのアニメが始まるとか)、気になったからです。

(以下、世界と日本のアニメについて大変どうでもいい雑感。☆矢関係ありません。面白要素なし。単なる一消費者である素人目線の、完全に個人的な感想です。的外れでしたら申し訳ありません)



(ヘタリアの皆様へ国旗など↑)




結論から言いますと、日本のアニメと世界の(欧米の)アニメーションは全く位置づけが違うのだと思いました。やはり日本はアニメ・漫画大国なのだと痛感。二次元文化が人口に膾炙&定着している度合いが欧米とは全く違うので、根本的な前提条件が違いすぎるのだと感じました。

ですから、世界市場に置いてLoSはCGアニメというカテゴリーではなく、あくまでCG映画として勝負することになるでしょうね。

敢えていえば、東アジアは日本に近い感覚かもしれません。
しかし、南北アメリカ・ヨーロッパのアニメのターゲットは基本的に子供のようでした。大人になってもアニメを見るというのはあくまでごく一部の人間。
つまり、欧米のアニメに対する努力目標というのは、長寿で質のいい「絵本」「児童書」をつくりたいということみたいだと感じました。(商業的に成功するというのはもちろんですが)

大人も漫画を読む・アニメを見る、というのが日常的な光景だというのは実はかなり特殊で、日本人の大人が電車の中で漫画週刊誌を読んでいる光景が、海外から見て非常に不思議だと言う話はかつてよく聞きました。(今はスマホ全盛で漫画読んでる人は減りましたが)

でもそれは日本には大人・青少年をターゲットにした、その層のニーズにこたえる作品があるからですよね。そして幅広い世代で、漫画・アニメ鑑賞に必要な「教養」や「約束事」、ネタがある程度広く共有されている。それは日本が出版大国であり、成熟した出版文化市場があったということも前提にあるでしょう。(今後ネットによりその辺りがどう変わって行くかというのはありますが)

(個人的に、日本は表音文字でなく表意文字を使用する文化なので、漫画・漫符との潜在的適合性が高いというのも大きな背景にあると思ってますが)

それほどまでに日本社会にアニメ漫画文化が浸透している時点で、制作において海外とは前提条件が全く違うので、求められ、作られる作品もおのずと違うものになり。当然売り方も違っていくのでしょうね。
だから日本のアニメがいかに高度化していっても、どんどん世界の潮流とは乖離していくばかりなのだろうなあという印象でした。(メディアアート/ポップカルチャーやサブカルの一分野として一定の尊敬と趣味人の関心は保てるでしょうが、アニメーションとしての世界的ヒットは難しい)

これって、携帯や初期のPCもそうでしたが、日本によくあるパターンですよね。国内で物凄く洗練され、尖鋭化していく。でも世界の流れとはどんどん離れて異端になっていく。ウォーレス線の向こうの、不思議な生き物がいる不思議な国みたいに。

とはいえ、anime/manga文化発祥の地!として、日本には存在感を示してほしいな~と思いながら帰ってきました。ものづくりに加え、文化コンテンツは日本の有望な輸出品目になりうる可能性があると思いますし。


……と、いろいろ堅苦しく語りましたが、個人的には、要はLoSが面白くて、国内外でヒットして、☆矢シリーズの制作が続いてくれるといいなーなんですけどね。そのときは「大人の本気をみせてやる!」








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中羊受および双子・獅子・シベリア師弟などについての妄想が渦巻くコキュートスです。
その他☆矢派生作品(Ω、LC等々)の感想も。
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