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日々の萌語りとSS
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いつも通りの、激しくバイアスがかかった妄想考察です。白黒サガとバケツについて。例によっ
てアンテナ3本立ちで受信中な長文なので畳んでおきます・・・


*拍手どうもありがとうございました。
氷河、確かにトムとジェリーでしたね。クール設定はいずこへ。(笑)
なんだか思ったよりもかなりピクサー(ディズニー)みたいで、洋ものチックなコミカル場面が多そう。ネタ的意味でも楽しみになってきました。








***

黒サガのことはもうさんざん書いて(ひいき語り)してきたのですが、では、乱ののち白サガはどうしていたのでしょう?


世の中が予定調和でコントロールできるとか、今の自分が上手くいってないのは努力や能力が足りないとか、多分13年前までの少年サガは信じていた、あるいはそう考えようとしていたんだろうなと妄想。

そういう思考って生まれつき頭脳も身体能力も優れていて、努力でなんでも達成してきた輝かしい経歴の10代前半の少年には自然なんじゃないかと思います。
でも、乱を起こした以上は、多分その時点で少年サガはすごく絶望していたと思うのですよね。

少年サガの中にあった白と黒の両面は、誰もが持つアンビバレントな部分だったのでしょうが、乱の後の白サガ成分は、もう世の中の善を信じきることはできなかったと思います。


シオンを殺害する直前に「クッ、ククク…」と最後の絶望の笑いをもらした後は、白はカジモドさんの場面や教皇宮で星矢と対峙する時以外は、漫画中では基本的に黒の中の台詞としてのみの登場です。

でも時々そうやって黒に声をかけていたということは、白は黒がやっていることを多分知っているんですよね。そして、黒は白のいう事を結構きいています。(諌められたらすぐにやめたり、「お前のせいでいろいろ潰えたじゃん!」と怒ったり)


となると、白サガは実は一見そう見えるよりはもっと力があって、あえて黒に好きにさせているのかもな~と思いました。
つまり、黒の行動は実は白がやりたいことなのですが、白には黒の行動を認める/許すことができないので、「黒に抑え込まれている」という形をとっている。
だから実は言うほど白は善では無くて、むしろ弱いというか卑怯。

でもそれは、とても人間らしいことなんですよね。ずるいけれど、同時にそういう弱さに立ち向かおうともしている。

白が、「黒が勝手にやっている」って自分を騙していたとしても(識閾下ではそうじゃないって分かっていたでしょうけれど)、それは自分が乱を起こした後でさえも「悪いことはしちゃいけないんだ」って信じようとしていたということでもあります。
だから、白は黒の悪事を否定するし、流石にこれ以上はマズイと思うと表に出てきて事態をコントロールしようとする。(教皇宮入口で星矢に忠告したり)


シャカの「私が見た教皇は善だ」発言も、悪という黒がいることこそが、サガが本質的には善であることの逆説的証明と思ってたりとか。
実際に悪いことをしてしまうのは人間の業たる弱さだからしょうがないけれど、そこにそれを止めようという意思があることこそが、そんな弱い人間の最後の砦たる善。


悪事を黒に押し付けて白はいい子のふりというのは確かに卑怯ですが、でもそれは、それでも尚「善であろうとしていた」ということの表明でもあるんですよね。
乱に及んだ時点で、少年サガは世界に絶望していたと思いますが、それでも善であろうと努力することを完全には放棄していない。

そして黒自身も同じサガとしてそれは分かっていたからこそ、白が本気で文句を言ってきた時は「(自分もその一部であるところの)サガ自身が、その行為を望まないのだ」と理解して、白の文句に従っていたのではないでしょうか?

ある種の慣れ合いにも見える13年間の黒と白の描写から、黒も白も同じサガ自身の一部として、善と悪の対立と言うより、むしろ互いに(識域下では)了解済みの役割分担、まさに共犯関係だったのではないかという気がしてきました。


そして、だから、バケツメットもあんなに悪いことしていきたサガを見捨てなかったんじゃないのでしょうか。バケツはただ涙を流すだけ。


いつも傍らにおいてw大切に可愛がっていたバケツ、サガを傍でずっと見てきたバケツには、サガの悲劇と、人間ならではの弱さがよく分かっていたのでしょうね。そしてサガが、たとえ蟷螂の斧にすぎなかったとしてもジェミニの運命に立ち向かおうとしていることも。


だから、バケツは静かに滂沱の涙を流し、サガはバケツの涙に心揺れるのですよね。




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