初読時からずっと不思議に思っていたのですが、マーマはなぜ沈む船に残っていたのでしょう?
一般的に言って救命ボート乗船は女子供が優先されるでしょうし、ましてや毛皮のコートで見るからにお金持ちそうな子連れの美女など、最優先で乗せてもらえそうです。
しかも「ダメだ!もう間にあわない!!」と言われているということは、救命ボートの「定員オーバー」とかではなく、時間切れになるまでボートに乗らなかったということですよね。
幼い子供の母親であれば、子供を助けるためには自分も一緒に逃げないとダメだと発想するのが普通だと思います。でもマーマは、涙を流しながらも微笑んで、マーマを求めて泣き叫ぶ氷河に「さよなら」の言葉だけを残して、落ち着いた態度で自ら船室の中へ消えていきます。
そして船のデッキは、別に取り残された人であふれているように見えない…
そんな訳で、マーマは自ら望んで船に一人残ったように見えます。幼い子供連れで旅をしている母親の行動と言うよりは、むしろ別の立場の人の様な。
そう、沈み行く船と運命をともにするといえば、船長。
マーマの態度はまるであの船の船長みたいですよね。
しかも「逃げ遅れたのはこの子の母親だけか?」「そうらしい」の台詞からは、他の船員やスタッフも助かっているように読めます。となるとやはり、ひとりだけ船に残ったマーマはあの船の船長?
でなければ、「日本の父親に会いに行く途中」に、一人だけ逃げ遅れたというとても不自然な状況から見るに、覚悟の上の死の可能性もありますね。グラード財団から何か言い含められていたとか…。
「マーマは実は船長だった説」と「マーマの死は仕組まれた自殺説」。
マーマの死の真相はまだまだ深いシベリアの海の底で、妄想が膨らみます。
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