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日々の萌語りとSS
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3月6日がサガムウの日と教えて頂いたので、先日の黒サガ眼鏡ムウ妄想をSSぽく書きあげてみました。
拙サイトの一連の愛あるサガムウは原作漫画の描写に端を発した妄想ですが、CG立ち絵のビジュアルだとまた印象が違ったりしました。ということで、

(注意)GOH☆KAN注意です。大したこと無いですが珍しくアダルトシーンです。ムウ様可哀そうです(実はそれなりに愛はあると思うのですが)眼鏡が主役です。
それでも一応読んでみるか、という方は、どうぞお進みくださいませ。



*拍手&※どうもありがとうございました。真夜中の方嬉しゅうございました。不要の方お気遣いどうもありがとうございます。眼鏡は誰がかけてもいいものですね。黄金眼鏡アンソロぜひ欲しいです!サイト内黄金眼鏡企画いきますかー?








***

 


「……」
薄暗いジャミールの館の一室に水気を帯びた音が響く。

「…く、」
暖炉の火すら灯っていない寒々とした空間には、しかし荒々しい息と湿気のこもった熱が立ち上ぼる一角があった。
「……ぅ、……」

押し殺した息を時折小さく洩らしながら、ムウは壁際のコンソールテーブルに押しつけられるように立ったまま後ろから穿たれていた。
憎い相手を深く受け入れた腰が焼けるように熱い。声をあげようとしないムウの反応にじれたように、ムウにのしかかった男は胸に手をのばした。
「……!」
胸の先を強く抓まれて、痛みと快感に大きくのけぞったムウの顔から眼鏡が床に落ちた。
カチャーン!

「……割れたようだな」
ムウを押さえつけ思うさまムウを貪る男は、荒い息の下から低い声で指摘する。だが痛みの混じった快感に必死で耐えるムウに、男の言葉に反応する余裕はなかった。
ムウを蹂躙しているこの男は師の仇だった。聖域の簒奪者、教皇の名を騙るアテナへの反逆者――サガ。

だがその憎いサガに強引に身体を開かれ、気まぐれにジャミールの地を訪れるサガの快楽の道具に堕する自分は何なのか。
ムウは屈辱に唇をかむ。

サガは手を伸ばして床に落ちた眼鏡を拾い上げると、レンズがひび割れた眼鏡を乱暴にムウにかけさせた。
「お前を支配してるのが誰かをよく見ろ」

ムウは唇を固く閉じたまま反抗的に下を向いた。そんなムウの様子に苛立ったように、サガは一層激しく腰をつきいれる。
「!あ、くっ、ぅ……」
サガは思わず声が漏れたムウの長い髪を掴むと、手綱のようにひいて無理矢理顔をあげさせた。
「鏡に映る自分を見てみろ。お前を支配しているのは誰だ?言え」

ムウが押し付けられているコンソール上の壁にかかる鏡の中には、目をそむけたくなる程生々しい姿が映っていた。
後ろから深く貫かれた白い身体は、薄暗い部屋の中で上気し発光しているようだ。その上には快感のあまり蕩けるように焦点を失った目。しどけなく開いた唇からは先ほど無理矢理処理させられたサガの白い体液の残滓が零れ落ちている。

「師の仇相手にここまで乱れるとは、全くアリエスとはあさましいな」
サガは腕を前にまわすと、ムウの固く立ち上がった器官をつかんだ。
「あ、い、いやだ」
「嫌だと?嘘をつくな!嫌ならば何故このように興奮している?お前はこうして私の手であっけなく誇りを捨て、己の快楽に身をまかせているではないか」
「いや、う、ぁっあ、」
サガの手がムウを乱暴に捌きだす。それにあわせるようにサガも荒々しい動きを再開した。
「アリエスのムウよ、お前を支配しているのは誰だ?」
サガの腰が激しく打ちつけるような動きに変わる。それとともにムウ自身を蹂躙する手の動きも激しくなる。
「あ、あ、あ、っあ」
「アリエスのムウよ、よく見るがいい、お前を、聖域を支配するのはこの私だ。私、このジェミニのサガこそがお前の支配者だ――!」





***

いつの間にか眼鏡は再びはずれて床に落ちていた。
ことを終えたサガは荒い息もおさまらない内に無言で身なりを整えると、用済みとばかりにムウに一瞥すら与えずジャミールの館からテレポートで姿を消した。
静寂。



動く者のない暗い部屋に再び冷気が満ちてきた。
ムウはのろのろと立ち上がりかけて、身体の奥の痛みに顔をしかめて一瞬動きをとめる。太腿に熱い粘液がゆっくりとたれてきた。

唇をきゅっとひきむすぶと、床の上から眼鏡を拾う。先ほどひびが入っていた眼鏡は、今はレンズも完全に割れて一部が欠け落ちていた。
「……ああ、これではもう使えそうにないですね」
そう独りごちながらコンソールテーブルに手をかけてゆっくり立ち上がったムウは、ふとコンソールの上の大きな鏡を見る。
乱れた髪、上気した顔、体液のあとが残る唇。白い肌にあちこち散ったキスマークのいくつかからは血がにじんでいる。
だが引き締まった腹には、まぎれもなく自分が放った白い快楽の証が飛び散っていた。

ガシャーン!!
鏡から顔を背けながら打ちだした拳で、鏡は粉々に砕けた。そのまま歪んだ眼鏡の奥でぎゅっと目を閉じて立ちすくむ。
粉々に割れた鏡の破片の間に立つムウの白い肩は、押さえきれずに小さく震えていた。







***

――というような話から、どうやって両思いに持っていけますか~?(なんとしても愛あるサガムウに!)

でもこの調子だと愛憎半ばする関係になりそうですね。愛してるけれどそれを自分に許すことはできない、束の間心がふれあったとしても一緒にいることはできない、みたいな。これぞ神話の時代よりの王道サガムウ。

原作コミックのサガとムウ様の互いへの態度があまりにも意味深過ぎて、「絶対このふたり本当は水面下でラブラブ……!」という妄想にとりつかれた私ですが、状況設定からは本来は「惹かれあうけれど愛憎半ば」と考える方が自然なんですよね。

でも、原作の可愛いムウ様やサガの慟哭が相手への想いに溢れすぎていて、どうしても二人の間に根深い憎しみがあるとは思えませんでした。それに原作(黒)サガはさっぱりした果断で男らしい性格ですしね。

しかし今回のこのCGビジュアルなら、本来の(←)「強姦から始まる愛」みたいなのがいけそうです。(ひどい)
CGサガが、いかにもダメダメな完璧イケメン臭が漂うのと、インテリ眼鏡ムウ様がいかにも頑なそうで。

あのエリート優男なサガなら、聖域とアリエスを逆恨みしてムウ様に乱暴したりしそう!眼鏡ムウ様もサガを許しきれず愛憎半ばしそう!
CG絵バージョンなら、ちょうきょうや、NTRを自分でアレンジしておきながらそれを鑑賞しつつ血を吐くサガ(カンダウリズムCandaulism)などの各種変態行為が自然にできそうです。(な、なんだってー!)

そしてムウ様には幼馴染のアイオリアという初恋相手がいてもいいですね。
相手はシャカでもいいんですが、シャカは一応(善)サガよりの描写があるので、ムウ様の心の支えは似たような立場の遠距離相手のアイオリアがいいかなって。(サガにアレコレされて、「私はもうあなたとは違ってしまった……」と、お風呂場で湯気に紛れて、声もたてずに涙を流してもいいんですよ)

でもそういう幼い恋があった設定にすると、一段と愛あるサガムウエンディングにもって行くのが難しそう。
まあ、(黒)サガとは身体を強引に重ねられながらも少しずつ互いを理解していく、っていう流れになるのだと思いますが。その辺りのきっかけとかエピソードとかは色々とがっつり妄想のしがいがありそうです。
支配というのは、別名独占欲ですしねー。(このあたりに両思いへのルート入口が?!)


しかしながら、立ち絵一枚、サガに至ってはファイル情報にある半身だけで、ここまでいろいろ捗るのは、われながら人間の妄想力ってすごいと思いました。
やっぱり公式からの供給があると二次創作って盛り上がるものだなあと再認識。(ここのところのブログの更新頻度に如実にあらわれております)


ということで、土曜日になったらまずは前売り券買ってこよう。生活圏に何館かあるけど、どこのスクリーンが大きいかな。やっぱり最低2枚で、場合によっては3枚?




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中羊受および双子・獅子・シベリア師弟などについての妄想が渦巻くコキュートスです。
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