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日々の萌語りとSS
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ハリーポッターについてのマメ知識みたいな記事を読んだのですが、そこに「ヴォルデモートは愛することができない。なぜなら彼は惚れ薬の結果、誕生(受胎)したからだ」とありました。
(Voldemort can't love because he was conceived as a result of love potion.)

えっ?そうなの?と思って、英語版のWikiも見てみたんですが、やはり「ヴォルデモートは愛の無い結びつき( a loveless union)から生まれたので、愛を理解することができない」って書いてあるんですよね。ローリングさん本人がそう語ったという出典つきで。
それってあんまりじゃないかと。

だって、それじゃヴォルデモート=トムは最初から救われる道がなかった、ってことですよね。トムは本人にどうすることもできない状況の元に生まれてしまっただけなのに。
もし仮にトムがヴォルデモートにならなかったとしても、それでもハリポタ世界で一番重要で至高である「愛」をトムは決して理解することができなかったということで、しかもそれは彼のせいではない。(><)

天才といわれるほど能力が高くチャーミングで可能性に満ちていたはずのトムの人生は、この世に存在した瞬間から既に救いのないものだと定められていたなんて、なんだかすごく残酷で理不尽な設定だと思いました。


それで、思ったのがサガとカノンのことです。
サガも同じように自分ではどうすることもできないジェミニの星の元に生まれて、しかも年長組として自動的に聖域をリードする立場だったわけですが、結局それが彼の人生の方向を大きく歪めてしまったように思います。そしてサガの躓きがカノンの人生も狂わせてしまい。

もちろん本人の資質や、優秀だったからこその傲慢さや自己過信などもあっての暴走だったわけですが、何といっても当時15歳ですからね…
聖域や幼い黄金聖闘士を自分がまとめていかねばという責任感と自負心は相当だったことでしょう。同じ立場にあるロスに対する対抗心や、ロスリア兄弟と自分たち双子の立場の違いもサガの心を苛んだことでしょう。

そして、少年サガを理解できたであろうムウ様との年の差がこの時点で大きかったんですよね。二人の年齢がもう少し近いものであったら、ムウ様は少年サガを支え救うことができたかもしれない。でも二人には8歳差という、自分たちではどうしようもない状況があって。

結局サガは自分がやらかしたことの結果を13年間に渡って引き受けた後自死、その後も聖域でメッセンジャーとして甦ったり、さらにはアスガルドでまで甦っていますが、その間、過去に対する謝罪めいた言葉を口にしていませんでした。

「女性は語ることで問題を解決しようとし、男性は語らないことで問題を解決しようとする」という説がありますが、サガが謝罪の言葉を口にしないのはただ言葉で謝っても意味がない、なすべきことをなすのみ、と考えているのかなと思います。

そんなサガと彼の苦悩を、やはり言葉にすることなく支えているのがムウ様なんでしょうね。12宮編やハーデス12宮編の二人の無言の心の通い合いについては、今までもさんざんブログで騒いできました。そして黄金魂でも二人は殊更言葉を交わさないまますっと自然に共闘し、肩を並べてAEを撃つんですよね。ムウ様ってほんとにいい嫁ですね。


――と、いつもながら同じ話になりました。
どうして何の話をしていても同じ結末になるのかと自分でも思いますが、それはきっとそれが真実だからなのでしょう。(認知の歪


*いつも拍手ありがとうございます。落ち着かない天気が続きますが、どうぞ皆様お気をつけくださいませ。

ttps://en.wikipedia.org/wiki/Lord_Voldemort#Personality(ハリポタウィキのヴォルデモートの項)








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