（白黒）サガがいかに可愛いカッコ良いかを原作から語ろうかと

大昔に似たようなことを書いたのですが、本日は車田原作十二宮編の（白黒）サガがいかに可愛く格好良いかということについて、書きたいだけ書こうと思います。
認知の歪みに寛大な方は、折りたたみへどうぞ！


＊＊＊

11月21日はサガムウワンドロ・ワンライです。お題は「許す・許さない」or/and「目」。
文章でも漫画でもイラストでもwelcomeだそうです。ぜひお気軽にご参加くださいませ（＾ω＾）
告知アカウントは@hutagohitsuji＃羊版深夜の真剣お絵かき60分1本勝負

＊＊＊

さて、十二宮編の白黒サガですが、１巻で最初に初登場したときは、実は偽教皇サガは普通に至極もっともなことを言っていました。
「神話の時代よりアテナを守護し正義を守ってきた…（聖衣は）けっして私欲や私闘のためにまとってはいけない」と星矢にペガサスの聖衣を授ける姿からは、とてもその後白黒化する姿は予想できません。

そんな白黒サガが、その可愛さの片鱗を見せ始めたのは、文庫本４巻のP168（アイオリアとミロが教皇に呼ばれてるところ）です。
ミロが「アイオリアはロスの弟だから今の話のあとでは心に動揺が…」と言ったのに対し、「フッ、だからかえって好都合なのだ」～「万一アイオリアが死ぬようなことになってもそれは一石二鳥というものだ」と、いきなり思いっっきり脳内をダダ漏らしています。
「は？」のミロも可愛いんですが、考えていることがつい口に出ちゃう白黒サガが可愛い！

内言(internal speech）は、「思考の用具として、自己の行動を抑制・統御・調整する機能をもつ」とされていますが（＠ブリタニカ）、一般に成長と共に内言は外言から分化していきます。（黙って考えられるようになる）。
この分化が不十分な段階では思考に外的な発声が伴ってしまいますが、この不完全な内言がたとえば幼児期の独り言なんですね。（幼い子供ががよく何かしながらぶつぶつ言ったりしていますが）――と思うと、黒サガの子供のような無邪気な全能感・世界の中心はオレ！感が感じられて、何とも可愛くもほほえましいです。＾＾

その後、サガ風呂マニア説の根拠となる沐浴シーンがあるわけですが、ここはもう私などが語るまでもありません、万人の認めるサガの魅力が炸裂していますよね。「みたな～～～っ」は心に残る名シーン。
そこからは、ところどころで「クッククク」と自分で自分の考えに勝手にうけてククク笑いを洩らしながら、話は進んで双児宮へ。

双児宮ではまず紫龍たちに突破されてしまいますが、そこでも「ククク…ペガサスとドラゴンが無事双児宮をぬけるとは…」「幻影に引っかからなかったのは少し誤算であったな…クククク…｣と余裕をみせています。
でも、「クククク」にはさみこまれたセリフとククククが全くかみあってないんですよね～
とはいえ悔しがっている風ではないので、むしろ無頓着と言いますか、鷹揚と言いますか、言ってることがとってもトンチンカンな感じが、むしろ黒サガのおおらかさを現しているように思えて好感度が一段と上昇。

続く瞬たちとの対戦でも「ククク」を言いながら一応余裕をみせた試合運びなのですが、アンドロメダチェーンが空間を越えて逆襲してくるとと「うおっ」と驚いています。この驚き方がまた、可愛いんですよね～　(>∀<)ﾉｼ

ロザリオをチェーンに取られてカッとして立ち上がり、｢おのれ～容赦はせん！」と怒りますが、白に「よさないか」｢この勝負はおまえの負けだ　見苦しいマネはよせ…」とたしなめられると、「う…うう…」とほんの一瞬、吹き出し一つ分だけ考えたあと、
「よかろう　ならば双児宮はとおしてやる」！ですよ！

潔くないですか？
男らしくないですか？？
ゴタゴタ言い訳しないし、策も弄せず、決断早いし、
正々堂々としていてカッコイイ！！

そこからまたしばらく、一人でなにか言っては楽しそうに「クッククク」が続きます。なにか考えるとそれが外に漏れ出てついついニヤニヤ・クククしちゃうんですよね～。あ～、ほんとにかわいい、脳内ダダ洩れの黒サガ！

アイオリアに魔皇拳をかけるところでは「クッククク　苦しそうだな　アイオリア　それもそのはず　今のお前には　まだ良心というものが２０％はのこっている」と発言。
しかし２０％という微妙な感じに良心を残してあるのは何故なのでしょうか？そこが黒サガ的にこだわりたいところということなのですね？５の段がやっぱり一番安心なタイプな黒サガが本当に可愛いｖ

さて、その後は「十二宮を突破せよ！」の名勝負・珍勝負が目白押しの展開で、すっかり黒サガはそっちのけで怒涛のように話がすすみます。そしてようやく教皇宮でのラスボス戦へと。
満を持して白黒両サガが登場です！


　(たぶん続くｗ）