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日々の萌語りとSS
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何故、シオンはスターヒルでサガに面と向かってあんなことを、あんな言い方で言ったのでしょうか。
もっと違う言い方をすれば、サガがシオンを手にかけたりするような事にはならなかったでしょうに。
ということで、本日はスターヒルでのシオンについて、ひとつの妄想解釈をしてみました。
(スターヒルが登場する大変萌える☆矢パチンコ動画を教えて下さった某様、どうもありがとうございました。)
 
*拍手パチパチありがとうございました。
リアムウ眼鏡ものにもコメントどうもありがとうございました。拙リアムウはいつもあんな感じなのですが、今回は特に糖度高めで珍しくムウ様が乙女でした(>ω<)リアムウは書いていても爽やかで気持ちが良いです。


(以下、例によって大変にバイアスのかかった妄想考察です)




スターヒル事件@シオンサイド。

前聖戦を生きのび、常人の何回分もの人生の長さを生きてきたシオンには、あの当時必死で思い詰めていた15歳のサガの気持ちが、あまりよく分からなかったということではないかと妄想。


多分シオンの発想は、色々経験したその上での「余計な策を弄せず、真実であることが、結局は一番良いのだ」みたいな、とてもシンプルなものなのではないかと。一種、宗教的悟りの境地ともいいますか。


① 「サガの中に黒がいるような気がして、それは悪い存在なので、信用することができない。これは事実なのでそこを誤魔化したり、取り繕う必要はない。」
② 「でも当然ながら、それが事実だからと言って、そういうサガを全否定するわけではない」というような認識。


それに対して、少年サガは「邪悪や弱さや不完全さがある自分」を否定し、克服しようと必死に努力しているわけですから、シオンから①を聞かされれば、「邪悪を隠し持つ弱い自分は、価値が無いと判断された」としか感じられない訳です。(努力するのは若さそのものなので、サガのその姿勢自体はある種当然なのですが)

シオンとしては、「確かにお前は得体のしれないところがある。だから信用できないし、教皇にもしない。だが、それはそれで、人間そういうこともある」と、ある意味完全に、あるがままのサガの存在をまるごと受け止めているのだと思うのですね。

だからあれ程無防備かつ率直に「お前のことは信用できないんだよね」などと言ってしまえるのではないかと。

だって、どう考えても普通は面と向かってそんなこといいませんよね。
相手のことを信用できないと思っているのなら、なおのこと。少しでもサガに対する警戒心があったらあんな言い方はできない。
ましてや、あの「はあ、はあ」しているサガが暴言を吐くのを見れば、なんだかいつもと違うということには気づくと思うのです。

ということは逆説的に、シオンとしては、確かにサガを教皇にすることはできないが、それでも、悪を持つサガの存在自体は丸ごと受け入れるよ、という事を率直に言っただけという可能性もあると思ったのです。
そもそもシオンはサガを受け入れるつもりだったからこそ、「アイオロスに力を貸して、これからも聖域のためにつくしてくれ」と言った訳で。

そして、悪を内にもつ人間を受け入れることはシオンにとってあまりに当然のことだから、わざわざ言葉にしてサガに伝えることはしなかった。
でもそれは2世紀半超も生きてきたシオンだからこその、一周も二周もした上で到達した境地であり、現在必死で努力中の、15歳のサガには到底理解できない話だったと思うのです。

たとえば中学生が、数学の問題を「こんなの一生使わないし!」と言ったりしますが、確かに理詰めで考えると日常生活の中では一生「接弦定理」を使うことはないかもしれません。
でも、確かに「一生使わない」=「邪悪があるから教皇にはしない」は事実ですが、それでもそういった勉強をすることには、やはり意味があるわけです。(=勉強そのもの/サガの存在 を否定しているのではない。一生使わないから、必要ないといっているわけではない)

それはいつか分るのでしょうが(=長い人生経験を持つシオンには分る)、渦中の中学生サガには納得できない。

だから本当は、シオンが少年サガに伝わるように言ってくれたら良かったのだと思うのですが(「悪いことは悪いと指摘するけど、別にサガが不要だというわけではないんだよ、だから教皇にはしないが聖闘士の仲間としてロスを支えて、共にアテナを守ってくれ」)
そこが既に「天衣無縫」の域に達している大人物のシオン様には分らなかった部分なんだろうなあと思いました。

だからこそ、「これが私の取り越し苦労であれば良いのだが」などとしれっと言い、あれだけの暴言を面と向かってはいた後に、はあはあしているサガに「どうした?気分でも悪いのか…」などと能天気な声をかけているんですよね。
つまり、一言で言うと「ジェネレーションギャップ」wによる行き違いの悲劇なのではないか、と思ったのでした。


というような、スターヒル妄想考察。

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