黒サガ―過去は変えられる

黒サガ好き…！

めちゃ実力あって、しっかり聖闘士と聖域をとどこおりなく回す、しごでき。有無を言わせない実力と人望が無いとできないことだよね。
しかも、基本ご機嫌で終始笑顔だし、大声で笑うの可愛すぎる。思う通りに行かなくてイラッとしてもそのことに拘泥することなくすぐ切り替えて、次に行く。それでいて、カノンの件など実は非常に複雑な背景があり、病んでも不思議ではないのに、男らしく全てを引き受け、決めた道を信念を持って邁進していく。
しかも顔と体がサガ！！！超絶正統派美形のサガのお顔で、カラーリングがダーク！素敵すぎます。

こんなの、ムウ様も気になっても無理ないよねえ。たとえムウ様のお相手が別にいたとしても、サガ（黒サガ）のことは気になってしまうと思うのです。

もうちょっと突っ込んだことを言うと。
一般的には「過去は変えられない、変えられるのは未来だけ…！」という未来志向な言説があります。そう、起こったことはもう変えられない。でも未来は、現在に自分（の行動）によっていくらでも変えられる！と。
これは確かにある意味では正しいし、ポジティブな思考として大切だと思います。
でも、黒サガを思うと、「過去は変えられるけど、未来は変えられない」という事に改めて気づかされます。

これは拙サガムウの一つの要諦でもあるのですが、実は「起こったことは変えられない」のかもしれないけれど、「過去」は変えられるんですよね。「過去」は、その人が起こったことをどう見るかというストーリー。だから、「過去」は解釈によってその見え方が全く変わり得る。「過去」は、その意味では人が作ることが出来る、「過去」は変えられるものなんですよね。過去はもうどうすることもできない、不変のものではない。
拙サガムウは、ムウ様にとっても、サガにとっても、過去を変えていく物語なのです。

一方、未来は、「聖戦に向かう」という定められた軌道を外れることはできない。未来は変えることはできない。究極的には死に向かう物語。ただ、「過去」を変えることにより、同じ軌道を走るとしても人は違う物語が紡げるんですよね。