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日々の萌語りとSS
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多分今週で映画も終わりかなと思って、日曜日に6回目になるLoS観てきました。さすが休日、140位の席数で一日4回の上映でしたが、ほぼ席はうまっていました。良かった良かった。

ネットのあちこちに面白い&鋭い感想があるので、その辺りをチェックしながら楽しんできました。何回観ても何か新しい発見のある映画で、本当にBDが発売になるのが楽しみでなりません。

(以下、LoSについてざっくりと総括的な感想。面白い&鋭い感想はネット上の素晴らしい熱き血潮の皆様が書いておられるので、ツッコミというよりは個人の勝手な総括感想です。面白要素なし)


*沢山の拍手どうもありがとうございました。夜中に相応しい薄暗いサイトですが今後ともよろしくお願い致します。
彼スニオン服と彼教皇服にもコメントどうもありがとうございました。だぶだぶのぶかぶかはいいものですよねv





***

今回の映画についてとにかく強く感じたのは、「LoSは沙織さんと星矢の映画だ」ということでした。(まさに、まんまな感想、制作者の意図通りですね;)。
聖域や黄金聖闘士、特に黒幕のサガについての描写はストーリーに絡む部分だけなので、このあたりがLoSの評価が別れる所なんだろうな~と。

原作や東映アニメの星矢は所謂「ドーナツの穴のような主人公」で、いないと物語が成り立たないけれど、いてもいないようなものという不思議な立ち位置でしたが、LoSはばっちこいな主人公でしたよね。
これはもう尺的な問題でどこに焦点をあてるかという構成上の問題でしょうから、聖闘士「星矢」というタイトルの映画としては正統派なアプローチだったと思います。
結果、「こまけえことは、いいんだよ」になっていて、設定やストーリー(どんでん返し的な)を楽しむと言うより、映像作品としての勢いや迫力に燃える映画になっていたと思います。

そのあたりの穴や隙(というよりは多分カットされた部分)を同人や考察の余地だと考えればツッコミ甲斐もあって楽しいですし、それを粗だらけで描写不足と感じれば不満が残りそうです。
なにせあの長い十二宮編&長く続いた原作世界を90分にまとめるのですから、描かれない部分が多くなってしまうのは、いずれにせよやむをえないですよね。

でも、黄金聖闘士の圧倒的な強さについては、きちんと尺を取って説得力のある描写をしていたと思います。
アイオリアがなんと絶望的に強いことか。青銅は絶対勝てっこないと誰もが思いましたよね!(アイオリアかっこいい!)ちょっと特撮風でしたが、雪が舞い落ちる中のスローモーションによる光速の描写はすごく良かったと思います。(アイオリアかっこいい!)

でも、そんなアイオリアが一撃で洗脳されてしまうわけで、そのあたりでサガの強さというのも一応ちゃんと描かれています。
(アイオリア、口に一体何を突っ込まれてたんですか?あの黒いモヤモヤは所謂モザイクとかぼかし的なアレだったのですか?)

そして、絶対勝てっこない黄金の守る十二宮を一体どう突破していくのだろう、と心配していたら、原作進行は巨蟹宮までで、その後はなんと基本的には「話し合い」(゚(゚(゚(゚Д゚)!それも主に黄金同士の話し合いで通過していったんですよね。この展開は正直予想外でした(笑

原作でも本当にあの手この手で黄金の格を落とさずに宮を突破していくのが素晴らしいと思っていましたが、Losのやり方も非常にうまい。
逆に言うと、聖闘士の人たちがもう少し他人の言葉をちゃんと聞きさえすれば、十二宮だって、1時間もあれば突破できるんじゃん!って、思いましたw、原作黄金、他人の話聞かなさすぎ!立ちどまって考えなさすぎ!

そしてLoSサガの人望がなさ過ぎて(泣笑) 16年も偽教皇サガが聖域のトップだったのに、みんなあっさりアテナ側に寝返り過ぎじゃないでしょうか。「まごうことなき女神の小宇宙」という説明描写はありますが、寧ろ聖域の人事管理はどうなっているのかとw

これもまた、尺が足りないせいですよね。描写が足りない分、キャラ達の方にしわ寄せが来て、キャラ達が変な人に見えてしまうという問題。
特にサガは、割を食ったなあと思います。(せっかく超絶イケメンで、凝ったマイスも発売されるのに><)
 やはり、原作を知る者にとっては白黒葛藤描写が殆ど無かったのは痛恨でしたよね。十二宮編の作劇上のキーであるサガが、共闘の末に倒されるべき単なる悪のラスボスキャラになってしまったのは、正直勿体なかったと思います。サガの善成分が圧倒的に不足かと。

唯一あった二重人格?描写も、瓦礫布団に横たわるイケメン形態のサガが「とりかえしのつかないことをしてしまうところでした……」と言うだけで。あれだけのことをやっておいて今更その台詞とはと、目が点になりましたw Los白サガ(もしいれば)は、本当に天然かわい子ちゃんですね。
完全な初見の人には、あの台詞だけではサガの白黒設定は理解できなかったんじゃないかと思います。

沙織さんも倒れているサガに対して、上から見下ろすだけで非常に冷たかったと思います。「アイオロスへの嫉妬のあまり」と一言でバッサリ一刀両断ですしw
原作沙織さんは「信じます、本当のあなたは正義だったことを」と救済発言をしていますが、LoS沙織さんは死にゆくサガに女子高生らしい優しい同情すら見せませんでした。
原作カノンが改心したような、女神としての度量みたいなものをちらっとでも感じさせてくれたらなと思いましたが、でもそれをするとサガのラスボスキャラというのがぶれてしまうんでしょうね。(ここでも尺の問題が)


とはいえ、それでも限られた尺で出来る限りのことはしているな、さすが6年もかけた御大総指揮の星矢映画だと、個人的には沢山楽しめる映画でした。観る人を飽きさせないよう緩急のついたメリハリある脚本でしたし、なにより青銅と沙織さんが本当に可愛かったです。
描写不足分を二次創作や突っ込みの恰好のネタだと思えれば、見れば見るほど楽しくなる映画だと思います。(設定資料集みたいなものが出るといいなあ)
続編が作られたら素直に大喜びです。


(そんなわけで、描写不足を脳内補完するために、サガロスサガの幻が見えてしまいました。アイオロスとにかく格好よすぎ!サガ、アイオロスを意識しすぎ!「おれのおのれアイオロス!」)










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