忍者ブログ
日々の萌語りとSS
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7

海のカノンは精神的に随分幼いところがありましたが、すごいなと思うのは、自分を人間の手では開けられない牢に閉じ込めた兄をそれでも慕っていることです。
 
原作によると、スニオン岬後にサガとカノンが直接顔をあわせたのはハーデス十二宮編アテナ神殿で例のあの剣を手渡したときだけ。
双児宮のときは会話こそしたものの、決して自分の心情やスニオン岬の件云々の話には触れていません。つまり一切文句や愚痴を言っていない。
その上で兄の心の内を思い、最後には自分が死ぬと分っていてもサガにあっさりジェミニを返します。サガの死後でさえ、カノンにとって双子座の黄金聖闘士は兄なんですね。
 
こういうカノンは、確かにブラコン要素があるのかもしれないですが、とても心の強い人だと思うのです。不遇な境遇でどんなに歪んでも不思議では無かったのに、明るく公平で強い。

個人的には、私は造形上の虚構パッケージとしての不幸な生い立ちとか優秀な兄と兄弟の相克等々によるその手のコンプレックスやトラウマには感度が鈍いのですが、カノンはそういうのがあまりみられないところも魅力的です。
 
カノンはきっと兄が優秀なのが素直に嬉しかったんですよね。スニオン牢に閉じ込められても、本気で兄弟喧嘩しても、最後の最後は兄弟の絆は切れないと信じているというか。
そういう、根本的な人間に対する信頼感がカノンを明るく強くしているのではないかと。
やり直すことを知っているカノン。だから這いつくばって許しを請うことができたのだと思います。
冥界のカノン無双はほんとにかっこよかったですよね///
 

そして、カノンとムウ様は聖闘士の筈なのに、聖闘士らしくあれなかったという鬱屈/後悔が共通してるんじゃないかと思います。聖域とアテナを守るためこその自分の存在だったのに、それを存分にはできなかったと。
それにムウ様とカノンは、サガの被害者として話もあいそう。


そういう風に互いの立場や心情を理解/共感できるけれども、カノンとムウ様はお互いの間には過去のしがらみが無いので、聖戦後に二人で「新しく」始めることができそうですよね。
 
ということで、な~んだ、ムウ様、カノンとの方が幸せになれそうだよ、面倒くさいサガはやめときなよ、初恋は実らないものだよ、という結論に達してしまいました。
 

…だけど今書こうとしてるのはサガムウなのに!! orz





拍手[6回]

PR
誰が言い出したのか、3月6日はサガムウの日だそうです。
ということで、サガムウの日を祝ってサガムウについて色々妄想します。
もちろん1年の残り364日もアン・サガムウの日ということで、アンサガムウの日を祝ってサガムウについて色々妄想します。


***

サガムウの場合、個人的にポイント高いのは二人が加害者と間接的な被害者だということです。

原作描写的に、サガに対して好意的、またはサガ側に立っていた聖闘士といえば慟哭組とか魚蟹ですし、シャカもサガに対して好意的な感じだと思います。
でも、ムウ様の場合は明らかに状況的には敵対しているし、実際かなり反抗的な態度を示しています。(呼び出しに応じない)

それなのに、どうして12宮編の最後はあんなに物分かりがいい台詞なのでしょう?(「一番苦しんでいたのは~」)
どうしてハーデス12宮編の冒頭では、サガの無言の慟哭が聞こえちゃったのですか?(「サガの心がないている…!!」

この、明らかに矛盾したアンビバレントな原作描写。これは、どうしたって「知らないところで一体何があったの?」と妄想せずにはいられません。

同じ様に間接的な被害者だったアイオリアは、立派な聖闘士として聖域につくすことにより汚名を晴らそうとしているわけですが、ムウ様は聖域を遠く離れたジャミールで一体何をしていたのかよく分かりません。唯一の修復師なのに何年も修復はしていないっぽいですし。
この不思議な空白…妄想しろと言われてるようなものじゃないでしょうか。


加害者ー被害者で考えると絶対にありえない組み合わせなのですが、状況証拠的につめていくとどうしても訳ありにしか見えない。何かがあったと考えないと、原作の描写に矛盾が生じてしまう。

ということで、今日も妄想が捗ります。
サガムウの日おめでとう!A very merry Happy SagaMu day to you two!


*留守中もパチパチどうもありがとうございました!サガムウボタン押してくださる方も嬉しいです。励みになります^^




拍手[5回]

***

拙宅の脳内設定黒サガムウは、十二宮編以前の時系列なので、基本的にはムウ様10代で妄想させていただいております。

この辺りの年代って、二人ともが大きく変化・成長する時期だと思うんですよね。特にムウ様は10代全部ですからいろいろあるんじゃないかと。
諸悪の根源(黒)サガに対して勿論葛藤もあるでしょうが、それ以外にも、自意識とか、負けたくないとか、恥ずかしいとか、自分を持て余すとか、素直になれないとか。

それに対して(黒)サガの方は、いろいろあるにせよ(色々あるでしょうねえ)、年上なだけあって「好き」という気持ちそれ自体に対しては、まだ余裕がありそうにも思います。
といいますか、きっと(黒)サガもいろいろ葛藤してたんだと思うのですが、20代も半ばになれば開き直りとか余裕があったと思うんですよね。

15歳で過激な手段で権力を手にした時点では、興奮と高揚と取り返しのつかないことをしてしまったという混乱の中で、サガもだいぶ滅茶苦茶やったんじゃないかと思うのですが(ピラミッド・・・)、それからそのポジションで10年もたてば、いい加減達観してきたんじゃないかと。

そんな黒サガには、ムウ様のことを可愛がるにも、最早なんのためらいもない!というのもたまにはいいなあ、と妄想。一緒にいる時間(多分それは限られたもの)は、とことん一緒に過ごしたいみたいな気持ち。照れるムウ様の反応を面白がったり。

年下の方が照れたり意地張ったりしてるのを、年上が余裕でよしよしして可愛がったり、逆にからかったり、苛めてみたりっていうのもいいですよね。
そんな風に開き直った黒サガにめちゃ可愛がりされて、うろたえつつも実は嬉しいけど、でもすごく恥ずかしくてどうしたらよいか分からないという少年ムウ様、みたいな時間があったらいいな。

原作コミックの大はしゃぎ変顔が気になる黒サガですが、大人でかっこいいのです。(多分)



*拍手どうもありがとうございました。サガムウボタンも嬉しいです、励みになりますb







拍手[7回]


強い男が勝てないっていうのがいいです。

サガの方がムウ様より強くて、戦えばサガが勝つでしょうし、一応教皇やっているのでひきこもりのムウ様より世知にもたけているでしょう。精神的にももしかするとサガの方が覚悟が座ってる分強いのかもしれない。(少なくとも復活以後は)でもサガは自分はムウ様には勝てないって分かってる。

その「勝てない」っていうのがまさに「惚れた方が負け」っていうことで、サガ自身の感情そのものなんですよね。


「勝てない」っていうのは「この人をずっと見ていたい」「この人の愛しさから自分は逃れられない」から「この人にはかなわない」んですものね。
そういう意味では、サガはたとえムウ様を殺して物理的に消してしまったとしても、ムウ様という存在を自分の中から消すことはできないという意味において、絶対勝てない。

殺せるけれど、殺せない。勝てるけど、勝てない。
その首に大きな手をあてて一思いに縊り殺せたらどんなに楽になるだろうと思っても、絶対そんなことはできっこないと分かっている。Sweet surrender.


ムウ様もサガには勝てない、って思っているでしょうが、それはサガは8歳も年上だし(偽)教皇だし聖闘士としての実力も勝っていそうだし、という前提があった上でのこと。ましてやサガは幼いころからの憧れの聖闘士筆頭だったんだから、自分はサガに勝てなくても当然という感じでしょう。だからムウ様にとって別に意外性はない話。


サガの方は自分の方が強いの筈なのに…という点に置いて、しみじみ「ムウには勝てないなぁ…」って思いそうです。


そのあたりの前提の違いからいうと、サガがムウ様を愛する気持ちの方が、きっと、より「絶対勝てない感」が強いでしょうね。 Destined to lose.





*夜更けの拍手どうもありがとうございました。見ていて下さる方、足跡残してくださる方がいてくださって、とても嬉しいです。



拍手[6回]

スイスナイフVictorinoxのCMですが↓

 


正直、このカッティングボード欲しいです!w













***

12宮編のラスト、「ウギャアアアアア」とサガから出て行ったうぎゃあああちゃんが何者か、っていうのは未だによくわからないです。

原作無印を描かれたとおりに素直に読めば、
サガは邪悪(=うぎゃああ)に憑りつかれて善悪に分裂し、あのような乱に走ってしまったけれど、
アテナの光で浄化されて(ウギャアアアは祓われて)元のサガに戻り、
責任をとって自害した、っていう話ですよね。

ではその邪悪というのは何なのかというと、聖域という本陣で、しかも教皇シオンの目の前で、アテナその人に手を出すような真似をさせるほどの邪悪を、聖闘士筆頭の実力者サガに注入するというのは、これは星矢世界的に神の仕業としか考えられないと思います。

ポセイドンは、目覚める予定がない時にたまたま起こされちゃった、という方なので、となるとハーデスかタナヒュプか…


しかし、双子羊の妄想作文を書く身としては、やはりうぎゃあああちゃんには思い入れがあるんですよね!(以下、妄想)




うぎゃああああは他界の神によって戦略的に憑依させられた邪悪というよりは、もともとサガ本人の中にあったものという方が萌えます♡
たとえ他界の神の手が加わっていたとしても、あくまでうぎゃあああちゃんの種そのものは少年サガの中にあったもの。

”憑りついていた”うぎゃあああちゃんは最後にサガから除霊されて去っていったように見えましたが、つまりはあれは黒サガ(かっこイメージ)というやつです。去っていった、という描写で、白サガの中に再び封印されたことのイメージシーン。(「イメージです」)

自分の中の妄想過去聖域においては:
1)少年灰色サガ
2)⇒少年灰色サガの中に黒サガ誕生&その反動で灰色少年サガは少年白サガに
3)⇒黒サガが強大化・白サガは精神の低層にひきこもる(表面的には、黒サガにコントロールを奪われる)
4)スターヒル&偽教皇の13年間は3)の状態で過ごす
5)⇒アテナの盾でうぎゃあああちゃんは除霊=実際は黒が役目を終えて消える。反動で白サガが表面化、自害。(自害直前のサガのキラキラ麗しさはまさに白サガ)
・・・・・・
6)ハーデス12宮編で灰色サガとして復活。


みたいな流れかな~と。(以前何度か書いてるんですが、白と黒は識閾下では共犯関係)


それでですね!
ここでもう一度、ムウ様の行動&発言を見直してみましょう。

アテナに懺悔して自害したサガ、その本来ふたりだけであるべき非常にプライベートかつおそれおおい場にムウ様は現れます。
さきほどアテナ沙織を追おうとした辰巳を制止して自ら止めたのにも関わらず自分はアテナを、そして多分そこに現れていないサガを探しにいったのですね。

そしてサガ自害の直後に、「サガは俗にいう二重人格者だったのですね」と目を閉じ静かに言います。

二重人格者、つまりムウ様は黒サガのことを一人の個別の人格として認識しているということですよね。(ここポイント)
つまり、ムウ様は黒サガは黒サガとしてその存在を認めている。

誰にもその存在を明らかに出来なかった、そして役目を終えてそのまま消えていった黒サガのことをムウ様だけは知っていた。

しかし、アテナの聖闘士としてはサガの自害を止めることもできず、あくまで「傍観者」としてその場に現れることしかできなかったんですよね。目の前でサガがせめてもの償いに自害していくのを、ただ見ていることしかできなかった…



結局ムウ様は、いつも傍観者でした。12宮編において多分誰よりも状況を理解していたのに、事態の推移についてなにも積極的な役割を果たさなかった。

そしてそんなムウ様が、最後に女神のアリエスとしてギリギリ許されるであろう精一杯の発言をします。サガをかばうかのようにーー


「結局 今度の闘いで誰よりも苦しんでいたのはサガだったのかもしれない」



(´;ω;`)ブワッ










拍手[6回]

前回、ムウ様は半分こにすることによって二倍を受け取る、みたいな妄想を書きましたが、では、この「半分こ」とはどう分ける?という話です。

物理的にだと上半身と下半身?表側と裏側?ボディとその他?
いずれにせよ、思うに白サガは黒が好きなほうをとった残りを受け取りそうですよね。
しかしそこが巧妙な陥穽…!('Д';)

黒は複雑な欲望の根幹を体現したようなシンプルな潔さがあるので、欲しいものにズバリと行きそうです。(下半身とか前半分とかw)

でも実は黒がとった残りの上半身とか後ろ半分を受け取る白サガのほうが、色々と高度な気がします。ムウ様もそのあたりは分かってそう。

↓この感じが白サガっぽいです。隠すことにより、より淫靡で意味深。布一枚で隔てられることにより、一層官能的で蠱惑的。カラーラ・マーブルというブランド大理石も白サガっぽい。

 

Ralph Brown  ttp://www.ralphbrown.co.uk/

*拍手どうもありがとうございました!



拍手[5回]

サガムウの肝は「運命」とか「宿命」だなあ、と思います。
どの恋愛もその人にとっては運命だと思うのですが、とりわけサガムウの結びつきはどうしたって宿命的。恋愛関係でなかったとしても、ふたりの間には断ち切れないしがらみ・絆がある。他の人と恋仲になっても、憎みあっていたとしても、スターヒルを介して二人の間には紐帯がある。



*拍手どうもありがとうございました。お返事は反転で。

Mさま

サイトにもメッセ拍手ありがとうございました。少しでも楽しんでいただけたならとっても嬉しいです(*'ω'*)「ムウ様のために黒を起こし、事件を起こしたサガ」は、夢ですよね~(*´▽`*) 
といいますか、「ムウ様のためにスターヒル」は私の中では既に確定事実ですv だって仔ムウ様にとって少年サガが憧れの人だったように、仔ムウ様は少年サガにとって特別な存在だったんですものね♪
むかしちょっとお話ししたことがある拙「仔羊幼稚園ものがたり」という過去聖域の妄想中編でも、サガが罪を犯す大きな要因のひとつとして、仔ムウ様のブラックな修行環境を設定しています。この草稿ももれなく没作品の墓場に入っているのですが^∀^;)









拍手[4回]

web拍手
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
ブログ内検索
バナー。リンクの際はお持ち帰りでお願い致します。
プロフィール
HN:
たると
HP:
性別:
女性
自己紹介:
中羊受および双子・獅子・シベリア師弟などについての妄想が渦巻くコキュートスです。
その他☆矢派生作品(Ω、LC等々)の感想も。
御用の方は拍手またはこちらまでどうぞ↓
gotoplanisphere☆yahoo.co.jp ☆→@

忍者ブログ [PR]