サガムウ的にはあまり関係ないので今まで触れてこなかったんですが、13年前の少年サガを考える上で、サガカノン兄弟とロスリア兄弟の相克というのは最重要級に外せないですよね。
言うまでもないのですが、ロスリア兄弟は黄金聖闘士の中ですごく特別です。肉親の気配が一切ない聖闘士達の中で、ロスリアは唯一、兄弟で聖闘士、しかも12人しかいない黄金の内の2人。
ロス兄さんはリアには結構厳しかったですが、それもロスがリアを気にかけているということですよね。リアの不始末は自分の不始末でもあるという、まぎれもない強い兄弟意識。
リアも兄の言葉をちゃんと受け止め、「負けたよ星矢・・・いや、お前でなく・・・俺の兄、射手座のアイオロスにな・・・」と言っています。
一方サガカノン兄弟の方は、とにかくお気の毒ですよね。今までジェミニの双子についてはさんざん語って来たので自粛しますが、要するにロスリアに勝るとも劣らない実力があるのに、なぜか不遇なのがサガカノン。しかもそこには納得できる理由の描写はないんですよね。
サガもカノンを気にかけているくだりはありますし、ハーデス編にいたっては更生した弟を思って滂沱の涙を流しています。(「なんでもない」w)
カノンの方は、これまた海編では弟気質全開、兄になり変わろうとするわけではなく、あくまで目指せ「兄と一緒に世界征服」、ハーデス冥界編ではまるでかつての兄のような振る舞いを見せます。
サガカノンの兄弟にも、ロスリア兄弟に負けるとも劣らない強い絆も互いへの思いもあるのですよね。しかし、同じ”兄弟”でもロスリアとサガカノンの境遇やたどる道は全く違う。日の当たる王道のロスリア兄弟に対し、日蔭者のカノンと闇を抱えたサガ。
ここからは完全に二次妄想ですが、13年前少年サガはロスリア兄弟を見る度に、色んなことを考えずには居られなかったと思います。そしてそれも確実に黒発現の一要因だったかと。
親友のロスが無邪気に「兄弟っていいものなんだよな」発言をして、サガはにこやかに話を聞きつつも、心のどこかに闇が広がるのを止められないとか。
更にロスは、サガがあんなに欲しかった次代教皇の地位もあっさりと与えられます。
ロス自身が教皇を目指して必死にサガと競っていたのならサガもまだ救われたと思うのですが、原作描写からはロスにとっても寝耳に水の次期教皇指名だったようです。これって、ほんとにサガにとってはあらゆる意味でショックだったでしょうね。
何故そこまで射手座が優遇されなければいけないのか。双子座が理不尽に耐えなければならないのか。
ここのあたりのサガの気持ちを追求していくとロスサガになっちゃいそうですが、少年サガにとってロスとロスリア兄弟は非常に大きな存在だったことは間違いないでしょう。
長い☆矢物語の中で、サガは本当に貧乏くじをひかされた人だと思います。
以前も書きましたが、サガカノンは本質的には似ていると思うのですが、それぞれの立場のために全然違う部分が性格として表に出ているようにみえます。そして習い性と成るで、もうサガはサガ、カノンはカノンで性格も固定しちゃってる訳ですが、サガの性格は基本的にハズレをひきやすいと思います。実際、物語の中でもサガは損な役回りを担っていますし。(その悲劇がサガを主役級の印象深い人物にしているのですが)
そんなサガにとって、唯一のアタリがムウ様なんでしょうが、これもまた中々紆余曲折もライバルも多くて、一筋縄ではいかず大変そうです。サガの幸せを心より祈っております。(ひとごと)
*拍手&※どうもありがとうございました。沢山のやる気と元気をいただいております。
*眼鏡ムウ様の可能性は無限ですね。「縦ケーブル模様のセーターを着た団地妻」に共感のお言葉を複数いただきました。やはり団地妻とか未亡人のムウ様はみんなの基本なのですね。
にょたムウ様は全く無問題、むしろ好物ですのでどうぞご安心(?)下さいませ。多分ムウ様は私の中で天使のレベルに達しているので、女性化でも両性具有でも無性でもなんでもいけるのだと思います。
*パーシージャクソンの日本語版のサブタイトルの「盗まれた雷撃」に「ライトニングボルト」という振り仮名がうたれていることを教えていただきました。(な、なんだってー!!)「the lightning thief」をそう訳して下さるなんて素晴らしいです。子供に夢とわくわくを与える翻訳はこうでなくては。
例によって長々しいサガムウ語りです。いろいろ妄想考察しないと、それなりに一貫した物語世界というものが自分には作れないみたいで。>< いつも通りひたすらくどいです。すみません。(「別にそんな自分縛り必要ないんだヨ☆」肩ポン)
*拍手どうもありがとうございました。連打の方嬉しいです、ありがとうございます。
コメント下さった方、いただいたコメントから以下のような妄想がいっきに広がりました。「至高に出会って変態になる」。そうなんですよね、サガはムウ様によって変わるんだと思うのです~☆☆それがいい方向かマズイ方向かは分かりませんが。
ミカヤ様からはちみつの部屋にご投稿いただきました。ミカヤ様のはちみつ4部作の完結編です。グランドフィナーレに相応しいアダルトモード!しかも13年前と現在の2本立て!!
ラブラブサガムウR18ものをお探しの成人済みの方はTreasuresページから是非ご覧下さいませ。
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Simone de Beauvoir ”On ne nait pas femme: on le devient”
大人になったサガはすっかり変態という名の紳士なのですが、ピュアで真面目な少年白サガを変態紳士として覚醒させたのは、実は仔ムウ様なのだと思うと感慨深いですね。
少年は変態に生まれるのではありません、至高の存在と出会って変態になるのです。
極上ニンフェットの小悪魔ロリムウ様が、少年白サガを翻弄して変質させていくのだと思うとたまりません。少年サガには是非たっぷりと葛藤したり、抵抗したりして、堕ちていく自分にもがいて貰いたいところです。
あるいは、天使の仔ムウ様のたくまずして天然のニンフェットぶりに、少年白サガは罪悪感に苛まれつつも、自分を止めることができない、っていうバージョンもいいですね。あくまで仔ムウ様はまっ白なのに、自分は何を考えているんだ、って。
「・・・よかったら、もっとおいしい蜂蜜の舐め方を教えてあげようか?」(かすれ声)
サガムウはどうしてこうも深いんでしょう。
ちなみに、『ロリータ』では男児の場合はニンフェットではなくフォーンレット (faunlet)と言ってましたが、仔ムウ様はフォーン(牧神)ではなくやっぱりニンフェットかな。妖精(nymph)な感じがいいですね。
拍手いろいろありがとうございました。深夜に拍手下さった方どうもありがとうございます。羊の季節に向けて、サガムウ色々頑張りたいです。不要の方お気遣いありがとうございます。マイナススタートだと一段とドラマティックですよね^^
お返事はたたませていただきます。
2013/ 10/12のブログエントリー「天使の膝枕」の続きとして書いて没にしていたもの。
眼鏡のサガXムウ妄想。
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「メガネをはずす」こと
「眼鏡を外す=OFFモードになる」と言うのは割と一般的な認識だと思います。眼鏡をかけている時はアラート状態のお仕事モードですが、はずすことによってスイッチオフモードへ。
ファッションでない限りは、かけている以上はずすと視界の精度が落ちるでしょう。ぼんやりとしか見えない視界、はっきり分らない世界像は、不安と警戒心を呼び起こす筈。
特に戦士として生きている人間にとっては、よく見えなくなると言う事は、本能レベルで心理的抵抗が非常に強いと思います。
となると、眼鏡をはずせる状況と言うのは、心を許して安心しているということですよね。
またそれは、文字通り素顔になることでもあります。
眼鏡やコンタクトやバケツメットのなどの「フレーム」のない素材そのものの自分。よく見えないことによって、ぼんやりとした表情になる自分。
そういう無防備な自分は、心の内までやすやすと見せてしまいそうです。
人は眠る時眼鏡をはずすのが普通でしょうが、それはまずは眼鏡が壊れるとか眠りにくいとかいう物理的な理由があるからで、もし真に警戒状態だったら、眼鏡をはずして眠るなんて二重の意味で無防備でやりたくないと思います。
寝落ちなんかも結局そうですが、ギリギリまで周囲と関わっていたいし、起きた瞬間に周囲を見たい。
だから、実は眼鏡をはずして眠れるって言うのは、安心感とか信頼感と言う点で深い意味があるのだと思います。自宅のベッドではできても、野戦場では眼鏡をはずして眠ったりは、絶対できない。
と考えるとですね(ここから本題)、ムウ様の膝の上で眼鏡外して貰って寝ちゃうとか、ムウ様と一緒のお布団で眼鏡外してぬくぬくと寝ちゃう とか、ムウ様と一緒にノー眼鏡でソファでごろごろしながら音楽聞いたりしてる時、サガはすごく安心しているんだなあ、って勝手に思いました。
さらに言えば、ムウ様の手で眼鏡をはずすというシチュは一段といいですね。だからサガがムウ様を押し倒す時は、ムウ様が押し倒されながらサガの眼鏡をはずしてあげるといいし、夜遅くサガがまだ仕事をしている横に立つムウ様が、すっとサガの眼鏡をとって瞼に手をあてて目隠ししたりして、「もう今日は業務終了ですよ」みたいに言ってあげるといいと思います。
優等生のサガや強気の黒サガが、ムウ様に自分の眼鏡を外すのを許すなんて、どれだけ心を許しているのかと思うと大変滾ります。
あと、眼鏡の男性は結構めがねの扱いにこだわる人も多いので、特にサガなんかフレーム歪むとか言って他人の手で着脱したりするのを嫌がりそうなので、その点でもムウ様になら触らせるんだな~、など。
――と、眼鏡サガが眼鏡をはずされるでござる妄想をいっきに膨らませてましたが、そもそも黄金聖闘士のサガは眼がいい筈だって、本当は分ってるんです。エースパイロットの視力は良いのが当然という意味で。(F22ラプター!)
でも眼鏡サガの妄想はやっぱり好きなんですよね。そして当然カノンは視力2.0タイプ。ファッショングラスはかけても、基本目はいいと思います。
週末に、お年玉で大人買いした(矛盾する発言)弱虫な自転車漫画32冊を一気読み、しかもじっくり精読したら、頭の中が熱血スポ根モードになりました。死蔵されていたビアンキやタルタルーガの埃を払う時が到来!?
しかし少年誌系の爽やかでひたむきな脳内だと、どうも薄暗サガムウ妄想は馴染まないんですよね。自分のうじうじ作文の続きを書けるモードに、すぐには頭が切り替わりません。
ということで、まっすぐでイケイケな明るい人と言えばあの人、のことでも考えてみました。
*ムウ様の教科書ギリシャ語に拍手どうもありがとうございました。ほんとに御大の「何故かつじつまが綺麗にあってしまうマジック」はすごいですよね。
近々サガムウのギリシャ語レッスンSSをアップ予定にしてます。
*リアムウ拍手どうもありがとうございました。リアムウは拙サイトの良心・心のオアシスです。まだまだ書きたいものがあるので、よかったらまたのぞいてみてくださいね。
(以下、例によって愛が暴走した乱文です)
く
***
前回は双子が喧嘩して、突然現れたガリアがパラドクスを切ったところで終了でした。
展開そのものにも色々ぽかーんなところはあったのですが(黄金が3人もいてパラに侵入を許すとか、双子の闘いをずらっと棒立ちで鑑賞とか)、そのへんは気にせずに双子的な感想をば。
個人的に一番気になったのはパラドクスの描かれ方でした。1期では魅力的だった二重人格設定がすっかりどこへやらで、インテグラと対比されるためだけの分かり易い悪の記号みたいに描かれていたのに違和感。
1期では、出せなかった紫龍へのラブレターを手に、夜の聖域で一人座って細い足をぶらぶらさせていた孤独な少女パラドクスなんて言う場面もあって、パラドクスの切なさや、歪んではいても彼女のなりの健気な思いなんかが伝わってきたのに。
それに、パラドクスがアテナの大きな愛にうたれる描写がありましたが、そもそもパラドクスからジェミニを剥奪してスニオン岬に閉じ込めたのはアテナなのでは・・・?
対して、インテグラは善の記号として、これもまたあまりに真っ白に描かれていました。途中で突然でてきたキャラなのでしっかり肉付け描写ができなかったのもあるのでしょうが、強引なまでにインテグラは善!インテグラは正しい!を打ち出してくるのがこれまた微妙。
とにかくインテグラのやり方はパラドクスを追いつめていましたよね。少なくともパラは黄金になれるくらいの努力はした訳ですが、それすらも間違った動機からの努力と全否定してあんな風に正義を真正面から突き付けていたら、意地っ張りでいろいろ拗れたパラドクスが改心するのはまず無理でしょう。
白サガと黒サガの素敵なところは(///)、白サガが決して真っ白なんかじゃないってところだと思ってます。パラとインテのように記号化した白黒善悪ではなくて、白サガは白サガで実は案外黒い。でもそれは白サガにも悪があるということではなくて、白サガの黒さは人間の弱さなんですよね。
白は、黒がいろいろやっていることを実は看過していたんだと思ってます。問題のスターヒルの時も白は直前まで表に出ていましたし。あの時、単に黒が白を押しのけて表に出てきただけでなく、耐えきれなくなった白も(逃げて)奥に引っ込んだんじゃないかと。
黒は、なんだかんだ言っても結構白やバケツの言うことはきいているので、白がどうしても阻止しようとすればできたのではないかと思うのです。
一方黒サガも、ここでしつこく何度も書いて来たように、決して悪だけの存在ではありません。むしろ、白サガの人間らしい弱さ・狡さをカバーしようと表面化した、サガが持つ正直で潔い部分のような気さえします。(愛のため目が曇っています)
更にここにからむカノンという双子の弟に至っては、お兄ちゃん大好きっ子。兄の中に悪が見えても寧ろ「一緒に悪いことしようぜ、兄ちゃん!」で、サガが白かろうと黒かろうとあくまで俺たちはいつも一緒だよねモード。ただただ善をふりかざして姉を追いつめていたインテグラとは全く違います。
パラドクスは強いし、設定は面白かった思うので、せっかくの双子なのにその辺りがちょっと残念に感じました。
でも、一期のままのパラドクスだと、結局、精一杯愛した人(紫龍)にもその子供にも自分の愛を否定されるんですよね。少なくとも本人は親からも愛されていなかったと感じていたようですし。愛されなくても、自分から愛することだけはできるって愛しても、結局、その自分の愛すらも否定されるというのは、本当に可哀そう・・・
ーーとここまで書いて。本当の愛を知らず、愛した人(ムウ様)から自分の愛すら否定されるサガ、っていうのもいいなって思いました。そして最後の最後の最後に、実は自分は愛されていたということを知る的な。その時は白サガでもいいし、黒サガでもよさそう。
自分ちの設定では作品に仕上げるのは難しそうですが。
それから、各チームとも回廊の違和感に気付きながら、気にせずただひたすら前に向かって全力疾走してましたね。特にレジェンド黄金組は、かって十二宮の双児宮で同じ目にあったんじゃないんですかって突っ込みたいところです。流石、脳筋な聖闘士のみなさん。
そしてそして!予告の貴鬼の髪色が!!
あれってなんなんですか??気になります、私、気になります!!
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